かけがえのないとは
横浜市環境創造局のサイトには、「かけがえのない環境を未来へ」とあります。
かけがえのないとは、代わりになるものがない、このうえなく大切な、ということ。
そのことに神奈川県も、異議はないはずです。
今、中学3年生は卒業の春を控えています。そのみなさんは、光合成によって支えられる陸上の生態系が、「緑」を基としていることをよく知っています。食物連鎖における植物の立場が「生産者」であることも。生物の多様性ということばも、耳にしているのではないでしょうか。
「かけがえのない環境」とは何でしょうか。
一度失ったら、あとで代わりになるものがないといえるものが、昔からの地形・地層を伴った、ほとんど改変されていない表土をもつ緑の集団をおいて、他にあるでしょうか。
⦅まさか臨海部があるとか出てきませんよね。横浜市の海岸線でほぼ自然状態が残っているのは、たった500mくらいといわれていますから。(川崎市は0mですね)⦆
少なくとも、学校の敷地からそうした「緑」、「地盤」、「生態系」が失われていくのだとしたら、教科書の文言など、本当にただの無味乾燥な役に立たない建前に終わります。文科省も環境省もそんなふうには思っていないはずです。
ここで語っているのは、具体的には神奈川県の県立高校の話です。自治体が未来へ繋げなければ、どこもやらないということになります。