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磯子高校の森

神奈川県立磯子高等学校にある小さな森を残していきたい。磯子高校の記念としても。

笹刈り

5月5日、ツバメの姿を見た後、磯子高校の森の西側南端付近の笹刈りを行いました。ここは写真でご覧のとおり、笹が揃って2m以上に生長し、立ち枯れが見られるような状態にもなっています。高木層との階層構造を成していますが、笹薮の中の地表付近には他の植物(草本類等)は皆無に等しく、割と長い間、放置されてきた様子です。といって、どこにも迷惑のかかる場所ではありませんから、問題はありません(写真1,2,3,4,5)。

f:id:akatsukaa:20170514074159j:plain (写真1)

f:id:akatsukaa:20170514074406j:plain (写真2)

f:id:akatsukaa:20170514074626j:plain (写真3)

f:id:akatsukaa:20170514075123j:plain (写真4)

f:id:akatsukaa:20170514075503j:plain (写真5)

写真6は、刈り取った笹を下ろしています。

f:id:akatsukaa:20170514075840j:plain (写真6)

笹を目の敵(かたき)にしているわけではありませんが、このような場所の笹刈りを行おうと思ったのは、以前にも触れたように、表土層がほとんど改変されていないと見受けられるからです。そのような所には、かつて自生し活動していたであろう植物の種子や地下部(茎や根)が休眠状態にあり、地上の環境の変化による出番に向けて待機している可能性があるのです。

それは潜在的な植生という意味ではなく、現に存在する植生の顕現ではないかと思うのです。地中にそれらの種子や地下部の器官が残されていることで実現するからです(地中にそれらが残されていなくとも、この森の存在する地域の諸条件から考えられるのが潜在自然植生、つまり極相を迎えた状態です。今はこの森の極相(クライマックス)を考えているわけではありません)。ですから、ほとんど改変されていない表土層があれば、その中に埋もれている種子や地下部によって、かつての植生が復帰する可能性は格段に高まると考えられるのです。ここで言っているかつての植生の復帰とは、潜在自然植生ではなく、人の手の入っていた雑木林の植生のことです。

そうしたことに関心のある人たちがどれほどいるかといえば、割合的にはほとんどいないでしょう。しかし、可能性の判断は多数決で決めることではありません。また当然ながら、植物が人の多数決によって、休眠から目覚めることを選択するわけもありません。

職場の上司から、機械の使用は安全上、控えるよう言われているため、すべて手作業で森の手入れを始めています。でも、苦ではありません。今回の笹刈りも手鎌一本でほぼ行っています。あとは剪定ばさみ、のこぎりをベルトに装着して適宜、使用しているだけです。根掘りも携行しています。2時間くらいが作業時間としての一区切りの目安です。

5日に続けて7日にも作業を行いました。この日は急な話の持ち掛けにもかかわらず、卒業生二人が来てくれ、手伝ってくれました。おかげでこの日の作業は捗(はかど)りました(写真7)。

f:id:akatsukaa:20170514080619j:plain (写真7)

余談になりますが、こんな所になぜあるのか、という物が時に出てくることがあります。笹刈りを進めていくと、今回出てきたのが茶碗らしきものでした(写真8)。 (※写真1の白くたなびいているのは、怪奇現象ではなく、蚊取り線香の煙です)

f:id:akatsukaa:20170514080803j:plain (写真8)