磯子高校の森

神奈川県立磯子高等学校にある小さな森を残していきたい。磯子高校の記念としても。

ツバメ、第二次子育ての失敗

7月28日、巣を見てまたびっくり。

俄かには信じがたい、巣の状態でした。せっかくの改装が、数日のうちに裸にされたようです(写真1)。 f:id:akatsukaa:20161022162942j:plain (写真1)

足元周辺に注意を払うと、その材料として使われていたそれらしきものが見つかりました(写真2)。 f:id:akatsukaa:20161022163327j:plain (写真2)

何が起こったのか――。

場所は体育館のピロティ、三方向に吹き抜けている空間のほぼ一番奥に作られた巣です。

人の手の届く高さではありませんし、いたずらをされたとは思えません。ツバメの行なった作業に、自然に落下するような手抜かりがあったとは考えにくいですし……。

強い風が入り込み、吹き上げて飛ばしたとも思えません。

天敵の仕業とすると、、、

写真3をご覧になってください。黄色い丸印の中に、該当する巣があります(10月19日撮影)。 f:id:akatsukaa:20161022163711j:plain (写真3)

壁伝いに辿り着けるでしょうか。

前回までの写真には、ツバメが止まっているワイヤーロープや配管が写っています。これらを利用して巣に近寄れるかどうか――。

まずネコは敷地内で見たことがありません。仮に壁を登ったとしても巣には行けません。水平方向に移動した途端に落下します。

ヘビはたまに目撃されていますが同じく、仮に壁を登ったとしても巣には行けません。水平に移動できる距離ではないでしょう。

スズメがツバメを巣から追い出すことがあるそうですが、ピロティよりも巣をつくりやすい隙間が2階部分にあり、実際にそこでスズメは子育てをしていますから、これも考えにくいです。

残るはカラスでしょうか。人の気配がない時に、でしょうか。

ワイヤーロープや配管の通っている場所からは、陰になっていますし、どのみち下から巣に向かわなくてはなりません。ホバーリングできないカラスは、巣の見える側から上昇するしか手はないでしょう。

しかし最大の疑問は、まだ雛がいない巣にカラスがやって来て、枯れ草をきれいに取っていくでしょうか。

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ここまでツバメについて、何度か記してきましたが、もう一つどうしても触れたいことがあります。

次回に改めて――。